【前髪】グループディスカッション対策~実践編~ダイジェスト【切りすぎた】

皆さんこんばんは、19卒メンターの東です!

タイトルの通り、前髪を切りすぎてガン萎えてます。眉毛をママのおなかの中に置いてきてしまったんで、前髪死守してるんですが、手が震えて切り落としちゃいました。本当に無理ですね。皆さんも前髪と眉毛は大切にしてください。

 

この記事は【実践編】なので「グループディスカッションとは何か?」というそもそもの説明や選考の秘訣は飛ばしてどんどんいっちゃいます!基礎から固めたい方はぜひ【入門編】ダイジェストの記事をご覧になってください!

入門編はこちら↓

【蒙古タンメン中本の季節が】グループディスカッション対策セミナー~入門編~ダイジェスト【やってきた!!】 - ocha-encourage’s blog

 

というわけで突然始まります。

 

Q1.万引きを減らすにはどうしたら良いか施策をひとつ考えなさい。

(議論15分、発表1分)

 

万引きはだめです、がちで。

万引きがだめだということは周知の事実ですね。なのですぐに施策が出てくるはずです。監視カメラを増設する、巡回する店員を増やす、万引きGメンに捕まえてもらう、あとは万引きした人の写真を店頭にさらすというのも一時期ありましたね。

たくさん施策が出てくると思うのですが、この中からひとつ選ばなくてはなりません。どうやって選んだら良いのか、またそもそもなぜそれらの施策が出てきたのか論理の構造はどうなっているのか。もうすでに出た施策の中から適当にひとつ選ぶとなると、なんだかとっても突っ込まれそうです。

 

ということで、このような施策がどんどん先行するグループディスカッションでも

①時間配分

②イメージの統一

③分析の深掘り

④アイディア出し

⑤解答の吟味

という一般的な流れを踏んでいくことを意識しましょう。

 

時間配分はここでは省略します。なので「イメージの統一」から始めていきましょう。

そもそも「万引き」とは何なのでしょうか?どこで起こっているのでしょうか?

ここをグループ全員で最初にすり合わせることが必要です。

 

今回は、

When:一年間で、Where:茗荷谷のウェルシアドラッグ、Who:ドラッグストアの店長

と設定します。

これはあくまでも解答の一例です。Whereを「日本全国で」に設定してもいいわけです。ただ15分という決められた時間内で(入門編履修済みの方はご理解いただけるかと思いますが「納期」の意識ですね)答えを出すには、規模が大きすぎる設定です。ここでは1店舗に設定すると議論がスムーズかと思います。

 

ここまで設定して次は「万引きを減らす」という言葉のイメージをさらに統一していきます。

「万引きを減らす」という言葉を聞いたときに、どのような状況を思い浮かべますか?

 

万引きを減らすにはそもそも「①万引きの件数を減らす」「②万引きの被害額を減らす」の2通りがあります。そして件数が減れば万引きの被害額が減るという相関関係にあります。

というのは、万引きというのは少額の商品をこそっと盗むことですよね。ブルガリとかグッチとかで頻発している犯罪ではないです。高額のブランドで万引きというのはあまりない、というかないですよね。警備員とかいるし。もし高額ブランドで万引きが多発していたらそれを止めれば、被害額を減らせますが、そうではないわけです。そのため「件数」に注力します。

 

では件数を減らすにはどうしたらいいでしょうか?大きく分けて2パターンあります。

①そもそも万引きを起こさせない。(抑止力増加)

②万引きが起こったときの摘発率を上げる。(摘発率向上)

 

ざっくりと分けたところで、ここからさらに細分化していきます。つまりここから「アイディア出し」が始まるわけですね。

①・死角をなくす。・従業員の見回りを強化する。・監視カメラを増設する。

②・従業員の見回りを強化する。・万引きGメンを雇う。・監視カメラを増設する。・防犯ゲートを設置する。

 

そしてだいたい施策を出したところで、評価基準を考えます。これは入門編でも指摘したところです。評価基準は先ほどの①抑止力増加②摘発率向上に加え、③実現可能性④コストが考えられます。そもそも実現できないと意味がないという点、また茗荷谷のウェルシアドラッグという1店舗が行うことなのでコストの意識も必要なので、この2軸を加えてみます。

 

この4つの軸でさきほど洗い出した施策を評価したのが以下の表です。

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ここから「従業員の見回りを強化する」がこの4つの観点を最も満たしているため、今回の答えの一例として当てはまることになります。

「従業員の見回りを強化する」という答えは、定義づけの前にも出てきそうな答えでもあります。しかし議論の最初に「従業員の見回りを強化する」と言ったところで、その答えに根拠がないわけですね。

今回のように、「万引きはダメ、絶対。」というようなテーマにおいても、ロジックを組み立てていくことは必要だと伝えたいと思います!

 

 

Q2.ジャニーズJr.チャンネルの再生回数を増加させる施策を考えなさい。

(議論15分 発表1分)

 

「なんなんだこれは」というテーマなんですが、これからお伝えする「AISAS理論」(あいさすりろん)を学ぶ上で実際の事例も含めてわりと適切なので、このテーマに設定しました。

 

ジャニーズJr.チャンネルというのは、ジャニーズJr.のYoutubeチャンネルのことです。以下に資料を載せます。ついでに彼らの動画を見たことがない方は、見てあげてください。

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( 2018年11月26日現在の情報です) 

彼らの動画の再生回数を上げるにはどうしたら良いでしょうか?今回はこのテーマを「AISAS理論」を用いて考えてみます。

 

まず「AISAS理論」について説明します。「AISAS理論」というのは、電通が提唱しているフレームワークで、「Webを日常的に利用する消費者の購買に関する心理プロセス」のことを言います。

これはそれぞれのフェーズの頭文字をとっています。

 

Aは「Attention」(注意)です。「何かものがある」と注意することですね、スルーしないということです。

次に「Interest」(興味)です。何かものがあると気づいたことに対し、ポジティブな感情を抱くことです。

次に「Search」(検索)です。ポジティブな感情を抱いた商品に対し、検索エンジンを使って調べるフェーズです。

次に「Action」(行動)です。実際にその商品を買ったり、使ったりすることですね。

最後に「Share」(共有)です。SNS等を使って、その商品を拡散することです。

バーっと説明してしまったので、実際に今回のYoutubeの動画にこの理論を当てはめてみます。

 

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ジャニーズJr.チャンネルの再生回数を上げるためにはこの「A」→「I」→「S」→「A」→「S」の4つの「→」を全てクリアする必要があります。

ではこの「→」の中で最もハードルが高いのはどこでしょうか?それぞれのフェーズにいる消費者が次のフェーズに行く際の課題を洗い出してみます。洗い出した課題が以下の通りです。(ファンの方いたらすみません)

 

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※ これは考えられる課題なので、彼らの動画がつまらないというわけじゃないので、ファンの方は本当に刺さないでください。

 

このように課題を洗い出してみると、「A」→「I」の「→」が一番ハードルが高いと分かります。アイドルに対して「Interest」して「Search」の段階に入ると、もうすでにそこは沼が待ち構えているので、次のフェーズに行くのは容易だと想像します。(根拠:長年のオタク経験)

「ジャニーズJr.チャンネルがあると存在を認知する」→「彼らの動画を見たいという好ましい感情になる」というこの感情の移行が難しいわけですね。

というわけで、この「I」の段階で課題となっていることに対しての施策を考えた結果が以下の通りです。

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「AISAS理論」を使って答えを出したわけですが、実際にこの施策はジャニーズJr.チャンネル側もやっていて、チャンネル登録者数も動画再生数も増えています。

 

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品川駅や汐留駅などジャニーズに関心がない層、いいイメージを持っていない層に先ほどの施策を打ったところ、このような結果が出たので、今回使った「AISAS理論」のフレームワークは効果的だったということが分かりますね。

実際に、「○○」というお題を「AISAS理論」を用いて解いてみましょう!というグループディスカッションはあまりないと思いますが、この理論を知っているだけで、応用がきくので、知っていて損はないですし、この機会にぜひマスターしましょう!

 

 

Q3.世界中で今トイレにいる人を求めなさい。

(議論10分 発表1分)

 

「は?」という問題がまた出ました。実践編って3問中2問はやべえ問題だったんだ…と思った方、すみません。ブラウザを閉じないでください。

 

 いきなりこんな問いを出されても「は?」という感じです。この「は?」という感情が大切です。「は?」と思った問題はだいたいフェルミ推定で答えが出せます。(半ば暴論)

というわけで、今世界中でトイレにいる人をフェルミ推定を使って試算します。フェルミ推定についての説明や解法についてはこちらの記事をご覧ください。

 

ocha-encourage.hatenablog.com

 

実践編なのでどんどん行きます。(説明がめんどくさいわけではないです)

まずはフェルミ推定とは言え、「イメージの統一」を行います。今回はブログなので省きますが、実際の選考であればその前に「時間配分」も忘れないようにしてくださいね!

 

まず「トイレにいる」という状態を定義付けます。トイレでは様々なことが行われています。(?)

排泄する人、メイクする人、着替える人、掃除をする人…様々に考えられます。そしてその状態に応じて、トイレに滞在する時間も異なりそうです。本来ならば、この場合分けに応じて推定していけば、限りなくリアルに近い近似値が出ると思うのですが、議論に与えられた時間は10分しかありません。10分ですべての場合分けを行うのは厳しいと判断し、今回は排泄に限ります。

「世界中で今、排泄している人数を求めなさい」に問題が具体化しました。ここからフェルミ推定を始めていきます。

 

まずは「因数分解」です。「世界中で今、排泄している人数」を式に表してみます。これはいろいろな式の立て方があると思いますが、私はこんな感じにしてみました。あくまでも解答の一例です!

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ここまで立てましたがまだ計算はできません。「人間ひとりが一日に排泄する確率」を求めなくてはならないわけですね。

ここから「分析・仮説構築」です。おのおの膀胱の事情はあるかと思いますが、私は以下の状態が平均的な人間の膀胱事情であると推察し、数値を出してみました。

 

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数値を当てはめることができたら後は「数値の計算」になります!

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「数値の計算」をしたところ、今102081000が排泄していると答えが出ました。

今回のフェルミ推定では最初の「イメージの統一」で、場合分けを全てやめてしまいました。しかし、より綿密なフェルミ推定を求められる場合は、場合分けが必要です。つまりどのような要素によって数値が変化していくかの分析も必要ということです。

今回のフェルミ推定は場合分けのないパターンなので、場合分けがあるパターンはぜひ前述したブログの記事を確認していただければありがたいです。肉やらKAT-TUNやらようわからんタイトルのやつです。

 

それでは皆さん、最後まで就活を走り切りましょう~!