【蒙古タンメン中本の季節が】グループディスカッション対策セミナー~入門編~ダイジェスト【やってきた!!】

こんばんは、19卒メンターの東です!

10月19日、22日のグループディスカッション対策セミナー【入門編】にお越しいただいた皆様、ありがとうございました✨

30名ほどのお茶大生にお越しいただきました…!

皆様のお力になれていたならとても嬉しく思います。

 

残念ながらご都合が悪く、本イベントにご参加いただけなかった方々、またイベントに参加された方の復習のために、今回イベントのダイジェスト記事を書きたいと思います!ぜひご覧ください♪

また難関編に参加される方はぜひご覧いただいて、基礎を固めていただければと思います!

 

Ⅰ グループディスカッション講義編

1.グループディスカッションってそもそも何?

まず辞書的な説明ですが、だいたい3~8人ほどのグループでディスカッションすることです。(そのまんまやないかい)

一般的には、エントリーシート提出後、面接の前に置かれる場合が多いです。

稀にエントリーシート提出前に課されることもありますが、面接の前の選考と言うのは、どこの企業にも共通しているかと思います。

 

グループディスカッションを何度か経験されている方は感じたことがあるかもしれないのですが、数ある就活の選考方法の中で一番謎に満ちています。

エントリーシートは自分が怪しい人物ではないことを証明する書類で、まあ出さなきゃいけない意味は分かります。バイトの面接でさえ履歴書は出すので。

面接も直接、志望動機や熱い思いをぶつけられる場なので、どうして課されるか分かります。

 

でもグループディスカッションは一見すると謎なんですよね。

落ちたと思ってもなぜか通っている、通ったと思ったのに落ちている。手ごたえと結果が違うことはザラにあるし、社員さんもいまいち何を見ているのか分からない。

グループディスカッションに、苦手意識を持つ方が多いのは、この「何を見られているか分からない」という感覚に基づくのではないかと、個人的には思っています。

 

でも企業と言うのは利益を求めて動いているわけなので、無駄なことはしないはずです。グループディスカッションにも何らかの意味があり、目的をもって選考フローに置かれているはずなのです。

その目的とは何なのか。エントリーシートWebテスト、面接で測れない就活生の一面を見ているのではないかと考えています。

その一面とは、その就活生の「入社後の姿」です。つまり、うちの会社に入ったあと、どんなふうに働くのか、その働き方を見られているのです。

 

エントリーシートは書類なわけなので、実際にその就活生が働いたときにどういったパフォーマンスをするのかは、はっきりとはわかりません。

面接も、「働く」のではなく「会話する」なわけなので、実際の働く姿とは乖離している可能性があります。みんな面接は練習しますし、「働く素の姿」というのは見ることができません。

他の選考では分からない「入社後の姿」というのを見るために、グループディスカッションは課されるのだと思います。

 

初対面で、いろんな大学から来ていて、性別も違う。そんな突然集められたグループで、「お題」という名の仕事を振られたとき、その人はどんな動きをするのか。

実際の仕事でも、バックグラウンドも性別も年齢も、もしかしたら国籍も違う初対面人々と仕事をすることになるわけです。そして「〇〇」という課題を一緒に解決していきます。その「〇〇」が売り上げを向上させることなのか、営業目標を達成することなのか、システムを納品することなのか、それは各業界・各企業において異なりますが、あるグループ(要は部署とかチームとかプロジェクトメンバーとか)で、議論しながらひとつの課題を解決していくというのはどのような場合でも共通しています。議論をしないという企業は、この世に存在しないはずなので…!

 

そのためグループディスカッションという場で「疑似仕事」を就活生に課して、そこでのパフォーマンスから、その就活生が実際の仕事の場で、どのように動くのかを評価しているのだと思います。

 

2.グループディスカッション突破のカギ

ではグループディスカッションを突破するにはどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか?

この答えは前章でもお伝えした通り、「仕事だと思うこと」です。

 

グループディスカッション選考で同じテーブルになった人たちを、プロジェクトメンバーだと想定します。同じ部署、同じチームでも大丈夫です。

そして「30分で〇〇の売り上げを向上させる施策を考えなさい。その後1分で施策をプレゼンしなさい」というよくあるお題を出されたとします。このとき「お題」だと思わずに、「仕事」だと捉えてみましょう。

 

「このテーブルに座っている8人のプロジェクトメンバーで、〇〇の売り上げを向上させる施策を、30分という〆切までにお客さんに提出しなくてはならない」

こう考えると、おのずと自分のやるべきことが見えてくると思います。

 

よくグループディスカッション対策本みたいなのが、巷にはあふれていて、わたしもこういった就職支援活動を行うにあたり立ち読みしたりしているのですが、

「グループディスカッションでは人事に近い席でアピールすれば通る!」

「必ず司会、書記、タイムキーパーのどれかになろう!」

とか平気で書いてあります。

 

しかしグループディスカッションは「疑似仕事体験」なわけです。

人事=お客さんに近い位置に座ろうが遠い位置に座ろうが関係ないです。

てゆかそもそも近い位置の就活生しか評価できないって、人事はどんだけ視野狭いんだと言う話になります。

また司会、書記、タイムキーパーですが、なることは悪い事ではないです。ただ、突破の必須条件ではないということです。

「司会をやったから通った」のではなく、たまたまそのグループディスカッションであなたが司会をやることが「そのメンバーで仕事をするうえでベストだった」というだけです。

なので場合によっては自分が司会をやらなくてもいいときがあるかもしれないし、司会をやることがベストのときもあるかもしれない。そのときそのときの状況を見て、自分が何をしたら、ベストな議論ができるのか、それを常に考えるということですね。

 メンバー全員が100%の良さを出し切ったベストな議論ができれば、お客さんに提案した回答も良いものになっているはずです。

 

3.グループディスカッションとガールズトークの違い

ここまで、グループディスカッションについての説明をしてきました。

グループディスカッションは「仕事」だと思おうと繰り返し伝えてきましたが、具体的にどういうことなのかをとある例を用いて説明します。

 

皆さんは嵐の中で誰と結婚したいですか?(突然)

個人的には櫻井さんです。(このブログ、櫻井翔の登場率が高いような気がする)

なんでかというと、やっぱり結婚となると、計画性というのが大事な気がするんですね。将来のこともだし、一週間とかそういうレベルもだし、「今が楽しければいいや!」みたいな人とは、私は生活を共にするのは無理です。

「嵐にし〇がれ」で、櫻井さんが分刻みのスケジュールを立てていたのを見て、「結婚するしかねえ!!」と思いました。ファンの方、刺さないでください。

櫻井さんのソロ曲「sunshine」、就活中にありえないほど聞いてたので許してください。てか起床時のアラームにしてました。

(サビ終わりに「Good morning,everyone!」というくだりがあるのですが、それで起きる予定でした。だいたい起きれず、午前の面接は間に合いませんでした)

 

でもいろんな意見の方がいると思います。

結婚相手とは共通の趣味がほしい、一緒にずっとゲームしてたいという方は二宮さんがいいだろうし。嵐の5人はみんなかっこいいし、お金もあるし、日本国民にこのアンケートをとったらほぼ5等分になるんじゃないですかね。

てゆか私は結婚するなら正直、KAT-TUN中丸くんがいいですね。

最近デビューしたという、King&Princeの岸くんもいいっすね、なんとなく。

 

ここまで「嵐の中で誰と結婚したいか」という問題を話し合っていたわけですが、これはガールズトークです。ただただ顔が良い男について話していただけです。

「嵐の中で誰と結婚したいか?」という「お題」に対して、「櫻井翔」という直感で感じた答えについて「計画性がありそう」という曖昧な理由をつけて発表したわけです。しかも話し合いの途中で、「嵐の中で」というお題にも関わらず「KAT-TUNの中丸くん」だの「キンプリの岸くん」だの、横道にそれまくっている話をしています。

 

ガールズトークだったらこれで全然いいのですが、「グループディスカッション」だとしたらこの議論の進め方では答えは出せません。

1と2で話した通り、「グループディスカッション」は「疑似仕事」なわけです。

10分間で「嵐の中で誰が一番結婚相手にふさわしいか」とお客さんに答えをズバッと出さないといけません。

「結婚相手にふさわしいのは櫻井翔だと思います、理由は計画性がありそうだからです」と言ったところで「え、当方、結婚相手に計画性を求めていないのですが。。。」とお客さんに言われたら終わりです。

 

そのため「グループディスカッション」の場合は、「結婚相手」という曖昧な言葉を定義づける必要があります。

「櫻井、二宮、大野、相葉、松本」という選択肢から答えを導き出すのではなく、「結婚相手」という土台を組んでから、その土台に当てはまるのは「櫻井、二宮、大野、相葉、松本」の中から誰なのか?というの論理の仕方になるということです。

「結婚相手」に「学歴」、「計画性」を求めると定義付けたら、櫻井さんになるだろうと思いますし、「結婚相手」に「実家が中華料理屋という事実」を求めると定義付けたら相葉さんでしょう。グループディスカッションではそういう論理の順序になります。

 

それではこのガールズトークとグループディスカッションの違いを押さえたうえで、実際にグループディスカッションイベント当日に出題させていただいた「お題」を一緒に考えていきましょう!

 

Ⅱ グループディスカッション実践編

1.旅先に最も魅力的な都道府県はどこか?(10分)

47択問題ですね。やっぱり行ってみて思うんですけど、北海道、沖縄県は観光地としてのポテンシャルの高さが桁違いな気がします。まあ沖縄5回いって、全部台風に巻き込まれたんで、沖縄の海に入ったことは一度もないんですけど。(天性の雨女)

でも最近だと東海地方も強いな~って思ってます。三重県とか岐阜県とか。大人になってから行くとまた味わい深いところですね。

 

そして私が住んでいる神奈川県も魅力的な県として大変有名です。(?)

日本の都道府県を擬人化したとき(ヘタ〇アみたいなことすな)、神奈川県って擬人化できなくないですか??

それぞれの市や町のイメージが強すぎて統一感がないんですよね、川崎、横浜、相模原、鎌倉、横須賀、平塚、茅ケ崎(サザンのとこです)、葉山、小田原、箱根…どこも個性が強すぎてとっても魅力的です。あ、座間とかいうところもありましたね。

 

……と、ガールズトークになってしまっていることにお気づきでしょうか??先ほどの嵐の話と同じく、議論が答えとなる「都道府県」を起点としてしまっています。

先に都道府県を決めてしまう、そしてその都道府県の良さを「お題」の「魅力的」に当てはめてしまうと先ほどと同じ失敗になってしまいます。

「旅先に最も魅力的な都道府県は、沖縄県です。なぜなら海もきれいだし、異国情緒が楽しめるし、おいしいものがたくさんあるからです!」とお客さんに言ったところで、「異国情緒が楽しめるのは、沖縄以外にも長崎でもいいですよね?」と言われてしまったら終わりです。

そのため「魅力的」という言葉をさらに分解する必要があります。

 

そもそも「魅力的」とは何なのでしょうか?「魅力的」というのは、人によって考え方が違います。日本人と外国人でも違うだろうし、年代でも違うと思います。

そのためまず「誰にとって魅力的か」を定義付けます。

実際の仕事なら本当にお客さんがいるわけなので、お客さん次第なのですが、「疑似」なのでターゲットは私達で決めてしまいます。

今回は一例として「アメリカ人にとって」と置いてみましょう。

 

アメリカ人」が日本を旅行するとき「魅力的だなあ」と思う要素を挙げていきます。こちらも実際の仕事ならお客さん次第ですが、「疑似」なので自分たちで考えます。

・日本の伝統的な文化

・アクセスの良さ

・英語対応の充実度

などが挙げられるのではないでしょうか?

そしてこの羅列した要素に優先順位を付けていくことが非常に大切です。この優先順位を付ける意義はのちほど詳しく見ていくので、ひとまずは優先順位をつけましょう。

 

アメリカ人がわざわざ日本に来るわけですから、寺社仏閣・城・侍(???)など日本の「いかにも日本!!」みたいな文化を実感できることはやはり最優先事項なのではないかと思います。そもそも旅に来る目的ですからね。

それに付随するものとして「アクセスの良さ」が挙げられるでしょう。旅行と言うのは限られた時間しかないので、そのほとんどが移動時間というのは悲しいものがあります。

その次に「英語対応」ではないでしょうか。海外旅行でその土地の言語が飛び交う地を体験するのも刺激的ですが、自分の母語で案内が書いてあると、観光しやすくなります。

 

ということで優先順位は

①日本の伝統的な文化②アクセスの良さ③英語対応の充実度

と決めます。

 

ここまで決めてようやく、具体的な都道府県を挙げることができます。

まず最優先の①日本の伝統的な文化に当てはまる都道府県を出します。

 

やっぱりまずは京都府でしょう。外国の方が「日本」と聞いて思い浮かべる風景ってだいたい清水寺からの風景じゃないですか?!日本を象徴する建造物や雰囲気として京都府の寺社仏閣が立ち並ぶ風景を一目見たいと思う方は多いそうですね。

次は都つながりで、奈良県東大寺、大仏、法隆寺…外国の方にも人気なスポットが多い県です。

あとは外国の方が多い日本の観光地の中の前田敦子みたいな存在の浅草寺を擁する東京都

あとは「世界の素敵な街ランキング(ニュアンス)」で突如急上昇を果たした大阪府も挙げられます。大阪城がすごい人気らしいですね、よかったね秀吉。ちなみに私が一番好きな武将は松永久秀さんです。やばいエピソードしかない人なんで良かったらググってあげてください。

 

この4つの県でまず①の観点に関して序列をつけていきます。

まず京都府は圧倒的に①日本の伝統文化という点で◎。

次いで奈良県・東京都が京都府には劣るということで〇。大阪府は他の3つの県と比べると△です。

 

続いて②アクセスの良さです。

残念ながらぶっちぎりで奈良県は×です。奈良県って新幹線通ってないんですよね、空港もないです。京都駅もしくは大阪なんばから近鉄特急に乗って1時間くらい。JRでもいいんですけど、鈍行だと死ぬほど遅いんで、、

「月曜から夜〇かし」でやってたんですが、奈良県の人が観光客がみんな京都にとられると嘆いていました。奈良県の寺社って京都よりも圧倒的に古いのに、拝観料バカ安いんですよね。聖徳太子のパパだったか忘れましたが、そのへんの誰かが建てたお寺、めちゃくちゃ古いし残ってるのが奇跡みたいなレベルなのに、拝観料が300円で、思わず住職さん的なひとに「大丈夫ですか?」って聞いたことあります(失礼)

ほんとはもっと高くしたいらしいんですが、高くしたらますます来なくなっちゃうんで300円らしいです。「スリコと同じ値段じゃないですか!」と言いかけた妹の口をふさぎました。

 

海外からのアクセスの良さという点では東京、京都、大阪はどっこいどっこいではないでしょうか。東京大阪は空港もあるし、京都はないけど新幹線はやっぱ強いんで、わりとすぐいけます。

 

続いて③の英語対応ですが、これは圧倒的に東京ですね。今もはや英語以外の言語も充実していますよね。東京オリンピックのためだと思うんですが。

毎日どこかしらが遅延することで有名な東急線が、車内アナウンスを、日本語・英語・韓国語・中国語の四か国語対応にしててびっくりしました。実際、外国人利用者が増えてきたように感じています。

関西はその点、まだまだだと思います。

 

ということで、ここまでの分析を一度分かりやすく表にしてみたいと思います。

 

            東京都 京都府 大阪府 奈良県

①日本の伝統的な文化   〇   ◎   △   〇

②アクセスの良さ     〇   〇   〇   ×

③英語対応の充実度    ◎   〇   〇   〇

 

スマホからだと分かりにくいと思います💦是非PCからご覧ください💦


◎がひとつ、〇がふたつで、東京都と京都府が拮抗しているように見えます。

しかしここで優先順位を思い出してください。

私たちがアメリカ人にとって「魅力的」な要素として最優先に掲げたのは「日本の伝統的な文化」です。そのため、東京都と京都府は〇、◎の数は同じでも①に◎がついている京都府が、今回の場合では最も魅力的な都道府県であると結論付けることができます。

 

今回は「魅力的」をアメリカ人にとって「魅力的」と定義づけ、議論を進めたわけなので、「お茶大生にとって」で始めていたらまた違う答えになっていたであろうと思います。

答えの良し悪しではなく、議論の運び方をグループディスカッション選考では見られているわけですね。

 

ここで一度、実際に議論をする場合に注意すべきポイントについて、おさらいしましょう。

 

★グループディスカッション選考通過のポイント★

①議論の一般的な流れを踏む。

一般的な流れとはなんでしょうか?先ほどから繰り返しているとおり、グループディスカッションは「疑似仕事」なわけなので、仕事をするための手順を踏む必要があります。

まずは1.時間配分です。今回は10分で「旅先に最も魅力的な都道府県を決める」という仕事を与えられたわけです。10分に間に合わなかったらアウトです。実際に仕事において「すみません、今月末〆切の納品が間に合いませんでした」というのは許されないわけです。常にリミットを意識することがここでも求められています。

そのため10分をどのように使うかというのを考える必要があるわけですね。「魅力的」とは誰にとってなのか?という議論に7分使うというのは不適切であると、理解できると思います。最初の2分でおおまかな定義付けは終わらせる、次の6分でアイディア出しとその吟味、最後の2分で振り返りとプレゼン準備といったように、適切な時間配分をしましょう。

どの議論に何分使うのか、おおまかに決める必要があるということですね。今回は10分間なのであまりシビアにならなくても良いのですが、1時間くらいのグループディスカッション選考では、この時間配分が鍵となります。

 

次に2.イメージの統一です。これは今回の「誰にとって?」の部分に当たります。「魅力的」という曖昧な言葉を全員の共通認識として揃えます。

次に3.分析です。今回は「アメリカ人にとって」と決めたわけですが、「アメリカ人」にとって魅力的とは何なのか?という部分に当たります。

 

ここにきてようやく4.アイディア出しです。ガールズトークではこの部分が先行するわけです。「神奈川県がいい」「沖縄県がいい」といったような議論は、定義をつけ分析したこの時点でようやく成り立つものだと言えます。

そして5.解答の評価です。今回で言うと「東京都と京都府が同率一位のように見えるが、優先順位から考えたら京都府だ」という部分ですね。答えがでたら「よし!これで発表しよう!」と気をゆるめてしまいます。

本当にこの解答で良いのか、一度立ち止まってみる。そしてグループのメンバーの中で今までの議論の流れを共有できているかも確認しましょう。

グループディスカッション選考ではよく、議論のあとに社員さんへの1分間ほどのプレゼンが用意されています。プレゼンをする代表者だけでなく、だれが代表者になっても論理の展開を筋道立てて話せるレベルまで、全員で今までの議論を振り返りましょう。

 

②議論に取り組む姿勢が好印象である。

これは言わずもがなですね!

グループディスカッションは「入社後の姿」を見られているとお話しましたが、積極的に議論に参加する、メンバーへの気遣いを見せる等々、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるような姿勢で取り組みましょう(^^)/

 

それでは、このポイントを押さえつつ、次のテーマに取り組んでみましょう!

 

2.ブックオフの業績を上げる施策を考えなさい。(15分間)

「~の業績を上げる施策を考えなさい」問題はグループディスカッションでは頻出です。なぜかというと、「業績を上げる」ことが企業の宿命であり、共通で目指すものだからです。

 

「でも突然ブックオフとか言われても…」と思う方もいらっしゃると思いますが、この文章を見たときに皆さんの頭の中にはどんな風景が思い浮かんだでしょうか?

池袋のブックオフでしょうか?アキバのブックオフでしょうか?それとも私がよく行く自由が丘のありえないレベルで狭いブックオフでしょうか?もしかしたら都内のブックオフではなくて、駐車場が広い系の地方のブックオフかもしれません。

また、ブックオフの本社を思い浮かべた方もいるかもしれません。ブックオフの本社はまさかの相模原にあります。

 

つまり「ブックオフ」のイメージをそろえることがここでは必要になります。「2.イメージの統一」ですね!今回は「池袋のサンシャインにあるブックオフ」で考えていきましょう。

そしてもうひとつ曖昧な言葉があります。「業績を上げる」です。利益なのか、売上なのか、、ここでは単純に「売上を上げる」と考えましょう。

 

「池袋サンシャインシティブックオフの売り上げを上げるための施策を考える」と、かなりやるべき仕事が具体化してきました。しかしまだ曖昧な部分があります。誰に対して施策を提案するかということです。

池袋店の店長に提案するのと、ブックオフの本社に提案するのと、池袋店バイトの田中くんに提案するのとでは、提案できる施策の幅が変わってくると思います。

誰をクライアントとして考えるのか、その想定が必要となってきます。今回はブックオフの本社」に提案することにします。

 

ブックオフの本社に提案する、池袋のブックオフの売り上げを上げる施策を考えなさい。

問題文がここまでクリアになりました。ここまでは曖昧な言葉をグループ全員で、具体化させる「イメージの統一」です。

次に分析に入っていきましょう。

 

そもそも売上とはなんなのか。

売上=顧客単価×顧客人数

で表すことができます。「顧客単価」とは、一人が落とすお金の額ですね。「顧客人数」はお金を落としてくれる人の数。すなわちブックオフで立ち読みしたり、トイレに行くだけだったりの人々は顧客人数ではないわけです。

顧客単価と顧客人数どちらかを上げれば、掛け算なので売り上げは伸びます。両方上げても売り上げは伸びます。

そこで「顧客単価」を上げる方向と「顧客人数」を増やす方向、二つの視点で分析してみます。

 

まず顧客単価ですが、

・商品の単価を上げる。

(同じ商品でも100円から200円に上げれば売り上げは伸びます)

・一人が一回に買う量を増やす。

(当然)

・新商品を出す。

(真新しいものは売れやすい傾向にあります。みんなスタバの新しいやつ飲みますよね)

ことで上げることができそうです。これらの施策を打てば、顧客人数が今までと変わらなくても売り上げは伸びます。

次に顧客人数ですが、

・購入する人の割合を増やす。

(立ち読みしている人に買ってもらえるようにする)

・店舗に来る人を増やす。

(中古品に抵抗がある人を取り込む)

という二つのアプローチがあります。

 

ここまで分析したところで、次はアイディア出しです!

先ほど細部まで分析した要素にそって、施策を考えていきます。

 

【顧客単価】

・商品の単価を上げる。

→100円で売っていた中古本を300円で売る。

・一人が一回に買う量を増やす。

→漫画とDVDのセット売りを販売する。

(ドラゴンボールの漫画とその巻数に対応したDVDをセットにするとか、めっちゃ良くないですか?!私漫画もDVDも全部持ってるんでいらないんですけど)

・新商品を出す。

ブックオフ公式本のしおりやブックカバーなどを販売する。

 

【顧客人数】

・購入する人の割合を増やす。

→立ち読みしている人が買いたくなるようなポップを出す。

・店舗に来る人を増やす。

ブックオフ内にカフェを作る。

 

分析に沿った施策がたくさん出てきました。この中のどれが良いのか、吟味する必要があります。ここで議論がタイムオーバーになると、「やべえ!社員さんへの発表だ!!よくわかんないけど、適当に一番上に書いた施策にしちゃえ!!…はい、えーと、A班の考えた施策は「漫画の単価を上げる」です…」みたいになってしまいます。

時間配分が大切だということ、そして配分を決めるとき、この「解答の評価」の時間を皆さん忘れがちなので気を付けましょう!

 

なぜ解答の評価が必要なのか?先ほどのA班の代表者の発言を見てみましょう。

A班がブックオフ本社に提案する施策は「漫画の単価を上げる」ことらしいです…ってこれ、ブックオフが一番やっちゃいけないことじゃないですか?!?!

ブックオフは中古なんだけど定価よりも安いことに存在意義があります。それをぶち壊しにいく施策を打っているわけです。いくら売り上げを上げる施策だとしても、ブックオフアイデンティティを失わせる施策はアウトです。

このようなことが起こるので、「解答の評価」の時間は非常に重要です。ブックオフの場合は分かりやすいですが、議論に白熱しすぎると、往々にして、根本的な部分が見えなくなることがあります。

他の施策も吟味してみましょう。まず漫画とDVDのセット売りですが、ブックオフがやってもおかしくないことですね。しかし問題点があります。漫画とDVDを両方ほしい人、しかもどちらも中古品…をほしがる人がどれくらいいるのか、インパクの面で確かではありません。先ほどのドラゴンボールは伏線なんですが、漫画とDVDをどちらもほしがるのはだいたいオタクなんですよ(暴論)で、オタクはだいたい新品を買いたがるか、すでにもう所持してるんですよ。なのでインパクトの面で怪しいのです。

ちなみにベジータが好きすぎて、前のドラゴンボールの映画は通い詰めました。4DXに積みまくりました。(小学生男子に紛れる20代女性)

 

ここまで来て、すでにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、「解答の評価」には「評価軸」が必要であることが分かるかと思います。今回で言うと、ブックオフはやっていいのか、アイデンティティを失わせないのかという「実現可能性」が最優先の評価軸です。(1回目のテーマの「日本の伝統的な文化」も最優先の評価軸でしたね)

続いてインパクト」です。ブックオフの本社に「うちの施策を打つと、100円売り上げが上がります!」というのはやはり心もとないですし、先ほど述べたように論理上は売り上げは上がるけど、実際未知数の事例もあります。

「実現可能性」と「インパクト」を軸にして、その他の施策も考えていきましょう。

 

ブックオフ公式グッズを出す」という施策ですが、こちらは実現可能性の面で△です。アイデンティティ的な話になりますが、雑貨をわざわざブックオフで買うというのに需要はあるのかということになります。本業雑貨屋には勝てないため、これはベスト解答ではないということになります。

続いて「立ち読みしている人にも買ってもらえるようにポップを出す」施策について検討します。「実現可能性」という面では十分可能です。バイトの田中くんに提案してもやってくれそうです。

しかしバイトの田中くんが出てきたことからわかるように「インパクト」が薄いのです。ポップを見てどれくらいの効果があるのか未知数です。

 

最後に「店内にカフェを作る」はどうでしょうか?「実現可能性」という面では、本社に提案するわけなのでできそうです。田中くんや店長だったら無理だったと思います。ここで最初の「イメージの統一」で考えたクライアントの想定が生きてくるわけですね。

そして「インパクト」の面でも十分です。カフェってどこもめちゃめちゃ混んでませんか?スタバとかドトールとかタリーズとか。まあ時代は上島珈琲なのですが。こういった自分の経験からカフェには需要があることが分かります。

 

そもそも中古に抵抗のある人はブックオフという領域に足を踏み入れないわけです。それなら「中古売買」とは別の入り口を作る必要があります。そのひとつがカフェだったということですね。

 

一例として「店内にカフェを作る」という答えを出させていただきましたが、これはあくまでも一例です。池袋店ではアリでも、ありえない狭さの自由が丘店なら無理です。

定義が違えば答えが違うのは当然です。ただ議論の進め方は同じだということですね。

 

 

Ⅲ あとがき

ここまでグループディスカッション講義編と実践編をやってみたわけですが、いかがだったでしょうか?ブログという文字の並びだけで、イベントを再現するのは難しかったのですが、なるべく忠実に復元したつもりです笑

この記事が皆さまのグループディスカッション選考のなにかひとつでも役に立つことができていたなら、嬉しく思います。

 

またこのグループディスカッションのテーマは、難易度的にはまだまだ初級です。蒙古タンメン中本で言うと「味噌タンメン」です。

ぜひ次は「蒙古タンメン」を食べてみませんか?ということで、難関編のエントリー、お待ちしています!

26日はありがたいことに満席御礼です!!ご興味のある方は30日へのエントリーをお願いします✨

https://en-courage.com/2020/event/8f5ddf98b6b4a58b847d39a919a029c0bd92f5d67f06c9524a0d219dab56890d

 

本三の上島珈琲、御徒町の中本、渋谷の鳥貴族にはほんとによくいるんで見かけたら声かけてください。